|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
剪定方法
|
|
|
|
|
|
|
|
|
クレマチスには、四季咲き性の品種も多いですが、
品種に応じた正しい剪定を行わなければ、充実した花を楽しむことができません。
剪定方法は品種や系統によって異なるため、方法や時期を間違えると、
花が咲かなかったり、株が弱ったりします。
剪定時期は大きく花後と春先(休眠中・芽が動き出す前)に分けることができ、
また剪定方法は、主に弱剪定と強剪定があります。
(※及川フラグリーンにおいては、弱剪定と強剪定の2通りにおいて説明します)
|
|
|
★花後の剪定
花後に剪定を行わず放置すると、タネをつくるために栄養分が利用され、
株自体が弱ってしまいます。
そのため開花後は、タネができる前に早めに剪定します。
まだ元気な花の場合は、生け花に用いたり、
切り花として利用したりしても良いでしょう。
四季咲き性の品種は、剪定後、早い品種では約1ヶ月、遅い品種でも、
約2ヶ月で2番花が観賞できます。
|
|
|
★春先(休眠中・芽が動き出す前)の剪定
基本的には全系統、春先、芽が動き出す前に、
「枯れた枝や、芽吹きの悪い枝を取り除く程度の剪定」は、
最低限行う必要があります。
枯れ枝を多く残しておくと、天候によっては、伸び出してから、
灰色カビ病などの発生に繋がることがあります。
系統別の特性に合わせて、さらに詳細に剪定管理を行うには、
「弱剪定」、「強剪定」の2つの方法があります。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
■系統別の剪定の仕方
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
◆01 Patens Group パテンス系
■花後の剪定
花から2〜3節くらい下で剪定すると、
剪定後40〜50日で、二番花を楽しめます。
(ただし、株の強さ、肥料の具合によります。
弱い四季咲き性で、基本的には一季咲き性と認識されています。)
また、2〜3年に一度、つるの更新をかねて、
花後に地際より40〜50cmくらいにて剪定をし、
株全体の若返りをはかります。
そうすると、観賞できる高さと株の広がりが調節できます。
■春先の剪定
花芽が付いて充実した枝を残し、
枯れ枝や芽吹きの悪い古枝を取り除く程度の、弱剪定をします。
もし誤って、この時期に地際より強剪定すると、
勢いのある枝だけが伸び、花付きが悪かったり、遅れたりします。
|
|
|
|
|
|
|
◆02 Patens Double Group パテンス八重系
■花後の剪定
花から2〜3節くらい下で剪定すると、剪定後40〜50日で、
二番花を楽しめます。
(ただし、株の強さ、肥料の具合によります。
弱い四季咲き性で、基本的には一季咲き性と認識されています。)
また、2〜3年に一度、つるの更新をかねて、
花後に地際より40〜50cmくらいにて剪定をし、
株全体の若返りをはかります。
そうすると、観賞できる高さと株の広がりが調節できます。
■春先の剪定
花芽が付いて充実した枝を残し、
枯れ枝や芽吹きの悪い古枝を取り除く程度の、弱剪定をします。
もし誤って、この時期に地際より強剪定すると、
勢いのある枝だけが伸び、花付きが悪かったり、遅れたりします。
|
|
|
|
|
|
|
◆03 Jackmanii Group ジャックマニー系
■花後の剪定
開花後、花を付けていた枝の、
地際より2〜3節を残して強剪定すると、
剪定後40〜50日で二番花を楽しめます。
二番花の後も、1〜2節残して強剪定すると、
霜が降りる頃まで花を楽しめます。
四季咲き性。
■春先の剪定
地際の充実した芽を確認し、それより上の枝を強剪定します。
|
|
|
|
|
|
|
◆04 Florida Group フロリダ系
■花後の剪定
開花後、花から2〜3節くらい下で弱剪定すると、
剪定後40〜50日で二番花を楽しめます。
また、繁りすぎてきた場合は、2〜3年に一度、つるの更新をかねて、
開花後に地際より40〜50cmくらいにて強剪定をし、
株全体の若返りをはかります。
そうすると、観賞できる高さと株の広がりが調節できます。
■春先の剪定
基本的に必要ありませんが、
枯れ枝や花芽のない枝を取り除く程度の、弱剪定を行います。
もし誤って、この時期に地際より強剪定すると、
勢いのある枝が伸び、花付きが悪かったり、遅れたりします。
|
|
|
|
|
|
|
◆05 Atragene Group アトラゲネ系
■花後の剪定
開花後、花から2〜3節くらい下で弱剪定すると、
剪定後60〜80日で二番花を楽しめます。
花が咲かない枝も同様に、先端の2節を弱剪定します。
新梢が充実すると花芽がつくので、
新梢を強く剪定しないでください。
■春先の剪定
基本的に必要ありませんが、
枯れ枝や花芽のない枝を取り除く程度の、弱剪定を行います。
強剪定は行いません。
|
|
|
|
|
|
|
|
◆06 Montana Group モンタナ系
■花後の剪定
一般的に開花後、切戻しても年内は花を付けません。
植え込みから数年経過した後、茂りすぎてきた場合は、
花後、株の2割くらいを刈り込むような感じで、
樹形調整としての剪定を行います。
根と地上部の、水分供給のバランスを取るためにも、
有効な剪定になります。
■春先の剪定
基本的に必要ありませんが、
枯れ枝や花芽のない枝を取り除く程度の、弱剪定を行います。
強剪定は行いません。
|
|
|
|
|
|
|
◆07 Viticella Group ビチセラ系
■花後の剪定
開花後、花を付けていた枝の、
地際より2〜3節を残して強剪定すると、
剪定後40〜50日で二番花を楽しめます。
二番花の後も、1〜2節残して強剪定すると、
霜が降りる頃まで花を楽しめます。
四季咲き性。
■春先の剪定
地際の充実した芽を確認し、それより上の枝を強剪定します。
|
|
|
|
|
|
|
◆08 Texensis, Viorna Group
テキセンシス、ビオルナ系
■花後の剪定
開花が進むにつれ、
花がらが多く見られるようになってきた時、
地際から3節くらい残して強剪定をすると、
剪定後50〜60日くらいで二番花を楽しめます。
その後、夏過ぎに再度強剪定すると、
霜の降りる頃まで花が楽しめます。
■春先の剪定
冬にテキセンシス系の上部は、ほとんど枯れてしまうので、
地際近くの芽を確認し、地際より少し上にて、強剪定します。
|
|
|
|
|
|
◆09 Orientalis, Tangutica Group
オリエンタリス、タングチカ系
■花後の剪定
樹勢が旺盛なので花後、株全体の5割くらいを残して剪定すると、
そこから枝を出し、秋の初めぐらいまで花を咲かせます。
■春先の剪定
地際の充実した芽を確認し、それより上の枝を強剪定します。
|
|
|
|
|
|
|
◆10 Integrifolia Group インテグリフォリア系
■花後の剪定
頂点の開花後、花がらを切ると、側芽が充実し、
咲き出します。
また切花として楽しむ場合は、
地際より2〜3節残して強剪定します。
そうすると、節々より枝が伸び、枝数が多くなり、
たくさんの花をつけます。
剪定後、丈は低くなりますが、30日ぐらいで咲きだし、
何度か花を楽しむことができ、
10月上旬くらいまで咲きます。
■春先の剪定
冬は地上部がほとんど枯れますので、
地際すれすれに、枝の1〜2節残して強剪定します。
なお、枝が立ちすぎると、花をつけない枝が出ますので、
細い枝は地際から切り取って、
本数を制限してください。
|
|
|
|
|
|
◆11 Heracleifolia Group ヘラクレイフォリア系
■花後の剪定
一般的に開花後、切戻しても年内は花を付けません。
枯れ枝や、枯れ葉が気になるようであれば、
それらを取り除く程度の剪定を行います。
■春先の剪定
花芽を切らないように、枯れた枝や、
芽吹きの悪い枝を取り除く程度の、弱剪定を行います。
|
|
|
|
|
|
|
◆12 Connata Group コンナータ系
■花後の剪定
一般的に開花後、切戻しても年内は花を付けません。
枯れ枝や、枯れ葉が気になるようであれば、
それらを取り除く程度の剪定を行う。
■春先の剪定
・落葉種→地際の充実した芽を確認し、
それより上の枝を強剪定します。
・常緑種(ウロヒラ、アンスンエンシスなど)
→花芽が付いて充実した枝を残し、
枯れ枝や芽吹きの悪い古枝を取り除く程度の、
弱剪定をします。
|
|
|
|
|
|
◆13 Flammula Group フラミュラ系
■花後の剪定
一般的に開花後、切戻しても年内は花を付けません。
枯れ枝や、枯れ葉が気になるようであれば、
それらを取り除く程度の剪定を行う。
■春先の剪定
・落葉種→地際の充実した芽を確認し、
それより上の枝を強剪定します。
・常緑種(アーマンディーなど)
→花芽が付いて充実した枝を残し、
枯れ枝や芽吹きの悪い古枝を取り除く程度の、
弱剪定をします。
|
|
|
|
|
|
◆14 Vitalba Group ビタルバ系
■花後の剪定
一般的に開花後、切戻しても年内は花を付けません。
枯れ枝や、枯れ葉が気になるようであれば、
それらを取り除く程度の剪定を行う。
■春先の剪定
地際の充実した芽を確認し、それより上の枝を強剪定します。
|
|
|
|
|
|
|
◆15 Cirrhosa Group シルホーサ系
■花後の剪定(冬咲きのため、花後は春先となります)
節々からたくさんの花をつけ、冬の間ゆっくりと、
開花していきますので、基本的には、適宜花がらを摘むような、
剪定をしてください。
また、枯れ枝や、枯れ葉が気になるようであれば、
それらを取り除く程度の剪定を行います。
なお、花後に茂りすぎてきた場合には、樹形調整の剪定を、
適宜行ってください。
■秋前の剪定(夏に落葉・休眠し、秋から芽が動きます)
夏の間は葉を落とし、休眠します。その後、涼しくなり始めると、
節々から芽を出し始めます。
そのときに、花芽が付いて充実した枝を残し、
枯れ枝や芽吹きの悪い古枝を取り除く程度の、弱剪定をします。
|
|
|
|
|
|
◆16 Oceania Group オセアニア系
■花後の剪定
一般的に開花後、切戻しても年内は花を付けません。
枯れ枝や、枯れ葉が気になるようであれば、
それらを取り除く程度の剪定を行う。
■春先の剪定
花芽が付いて充実した枝を残し、
枯れ枝や芽吹きの悪い古枝を取り除く程度の、弱剪定をします。
|
|
|
|
|
|
|
|
◆17 Bebaeanthera Group ベバエンセラ系
■花後の剪定
一般的に開花後、切戻しても年内は花を付けません。
枯れ枝や、枯れ葉が気になるようであれば、
それらを取り除く程度の剪定を行う。
■春先の剪定
花芽が付いて充実した枝を残し、
枯れ枝や芽吹きの悪い古枝を取り除く程度の、弱剪定をします。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|