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★山に生えている、自然のクレマチス、
パテンス系(早咲大輪種)の原点、カザグルマを見てきました。
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●カザグルマ、とは?
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カザグルマ(Clematis patens Morr. et Decne.)
風をうけてくるくる回る子供の玩具の風車に、
花形が似ていることから,この名前がつけられたそうです。
:日本(秋田県〜九州)、中国東北部から朝鮮半島に分布。
白〜青紫、覆輪等、花弁の変異に富んでいる。
また、蕾も無毛〜多毛、色は緑〜赤と変異に富んでいる。
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●洗練された花形、色合い。
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数輪だけが、さりげなく木に絡まっている様子。クレマチスの、「つる」という特性を、改めて考えさせられます。
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グラウンド・カバー的に、地面を這うように、育っているものも多く、何かに絡まるだけではない、姿が見られます。
クレマチスのイメージには、あまりない姿かもしれません。
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1836年、シーボルトが、カザグルマをヨーロッパへ持ち帰り、
そこから、クレマチスの新しい流れの一つが生まれました。
現在,クレマチスにはたくさんの園芸品種がありますが、
ほとんどのものは、カザグルマの特徴を生かした、
交配種といっても、言い過ぎではないと思います。
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結構高い木にも絡まり、花を咲かせています。
はっと目が覚めるような、淡い青色が、遠くからでも目にとまり、山の中でも、存在感がとてもあります。
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なんとも言えない、バランスで、
木に絡まり、「カザグルマ」のすばらしさを思います。
白系の花も咲くことがあるそうですが、今回は、淡い青色系が多いようでした。
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八重咲きの個体もありました。
すっきりした藤色、他の個体は赤芯ですが、これだけは黄芯で、色のバランスがとてもいい。
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クレマチスの交配の、大きな流れの一つをつくった、
カザグルマの自生地をみて、その花色、花形、生育地の特性、
生育の仕方などから、多くのものを、得ることができたような気がします。
自分たちが携わっている植物の、歴史を垣間見ること、
そのナチュラルな状態での、生態を見ることは、今後の生産活動の、
要所で、クレマチスの捉え方を、支えてくれるものになると思います。
園芸における良好な育て方、また庭・造園における魅力ある利用の仕方、
それらへの多くのヒント、後押しがあったことは確かです。
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「Clematis (Royal Horticultural Society Guias Practicas) 」
Charles Chesshire (著) 出版社:Royal Horticultural Society
及川フラグリーンへも来社したことがあり、この自生地も見ている、
イギリスの造園家、チャールズ・チェシール氏による、クレマチスの解説本です。
品種紹介、鉢での育て方、庭植えの仕方など、基礎的な内容と共に、
クレマチスの自生地の解説もしており、そこに、この地の写真が、
メインに使われ、説明されています。
クレマチスにおける、「カザグルマ」の貢献度が理解できます。
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